胆道
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症例報告
膵・胆管合流異常症に合併した胆嚢肝様腺癌の1例
Osman Mamat福村 由紀八尾 隆史石崎 陽一崔 仁煥
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2014 年 28 巻 4 号 p. 660-666

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抄録
膵・胆管合流異常症に伴った胆嚢肝様腺癌を報告する.症例は72歳女性,他疾患で内科通院中,血液検査で異常を指摘,画像検査で胆嚢内腫瘤を認めた.ERCPで膵・胆管合流異常,胆管非拡張型と診断.胆嚢癌肝床浸潤疑いの術前診断で手術施行.切除標本で腫瘍は胆嚢底部に基部を有する結節型/塊状型.病理組織検査では,シート状発育を主体とする肝細胞癌類似の肝様腺癌が認められ,わずかに分化型腺癌を伴っていた.肝転移巣を2か所に認めた.肝様腺癌は稀な腺癌亜型で,胃,肺,膵臓,子宮など様々な臓器での報告がみられるが,胆嚢では英文検索で14例と稀である.報告例は高齢者に多く,腫瘍の肉眼型は結節型~塊状型のものが多い.本症例を含め,9例で術前血清AFP値が検索されているが,内8例で高値を示している.15症例(既報および本例)の胆嚢肝様腺癌のまとめと共に,本症例を報告する.
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© 2014 日本胆道学会
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