胆道
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症例報告
多隔壁胆嚢に胆嚢腺筋腫症様病変を合併した1例
大牟田 繁文成木 良瑛子徳久 順也新後閑 弘章斎藤 智明大原関 利章渡邉 学前谷 容
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2014 年 28 巻 4 号 p. 690-695

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抄録
症例は40歳代,女性.2型糖尿病で入院の際のスクリーニングの腹部USで胆嚢全体に大小不同の隔壁構造を伴った病変を認めた.腹部造影CTでは胆嚢壁と比較して各時相での隔壁の造影効果は強かった.EUSでは腹部USと同様の所見であった.以上から多隔壁胆嚢と診断し,癌合併例の報告もあることから腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した.術後の病理組織学的所見では肉眼的に認められた隔壁の大部分は,筋層との連続性を有する平滑筋繊維朿や膠原繊維の挙上が認められ,これらに混在してRokitansky-Achoff洞の密な集族と筋層の肥厚,繊維増生が認められたことから多隔壁胆嚢に胆嚢腺筋腫症様病変を合併しているものと考えられた.このようなケースの報告例は今までになく,所見術前の画像所見において胆嚢腺筋症に特徴的な所見は認められなくても,このような症例が存在するため文献的考察も加えて報告する.
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© 2014 日本胆道学会
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