胆道
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第1回 急性胆管炎の診断
急性胆管炎の診断
西野 隆義菅 元泰濱野 徹也
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2018 年 32 巻 1 号 p. 160-168

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抄録

急性胆管炎(以下,本症)は胆管内に急性炎症が発症した病態であり,急性期に適切な診断および治療が求められる.本症の診断基準および重症度判定基準はTokyo Guidelines 2013(TG13)が世界的な共通の基準となっている.TG13による本症の診断は,全身の炎症所見,胆汁うっ滞所見および胆管病変の画像所見を組み合わせて行う.重症度判定は本症診断後ただちに行う.臓器障害を認めれば重症と診断され,5個の中等症診断項目中少なくとも2個満たせば中等症と診断される.重症および中等症の基準をみたさないものは軽症と診断される.軽症であっても経過中に重症化することがあり,重症度判定は繰り返し行う.重症を予測するバイオマーカーとしてプロカルシトニンの有用性が指摘されている.また中等症および軽症でも急性期DIC診断基準をみたす症例があり,本症では常に凝固異常の有無を把握する必要がある.

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© 2018 日本胆道学会
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