2018 年 32 巻 4 号 p. 707-714
良性・悪性胆道狭窄に対する内視鏡的胆道ドレナージの有用性は確立されているが,消化管再建を伴う胆管空腸吻合症例では困難なことが多かった.近年,バルーン内視鏡や超音波内視鏡ガイド下胆道ドレナージの登場により,胆管空腸吻合術後症例においても内視鏡的胆道ドレナージが可能となったが,両方の手技を併用しなければ治療が完遂できない困難例にも時に遭遇する.胆管空腸吻合術後症例に対する内視鏡的胆道ドレナージの手技の一般化には,安全性,確実性の向上が不可欠であり,専用デバイスの開発や内視鏡のさらなる改良が望まれる.