良性胆管狭窄の内視鏡治療は,ガイドワイヤーによる狭窄突破,狭窄部拡張,ステント留置が基本的な流れである.ステントについてはメタリックステント(MS)の有用性の報告が多く見られる.狭窄の改善率や再狭窄率において,プラスティックステント(PS)の複数本留置とMS留置に大きな差はないが,手技的にはMS留置の方が容易であり,交換頻度も少ないという点で有用である.実際の治療においては原疾患によって治療のストラテジーが異なることを理解しておかなければならない.慢性膵炎は術後胆管狭窄と比較して狭窄の改善率が低く,再狭窄率も高いため,症例によっては手術も選択肢の一つとなる.一方,術後胆管狭窄はいったん改善すれば長期予後も良好であるが,生体肝移植後は手技成功率やステント抜去率が低く治療が難しい傾向にある.原発性硬化性胆管炎に伴う胆管狭窄は,PS留置の前に胆管拡張のみで経過をみることが感染回避に重要である.