2019 年 33 巻 1 号 p. 156-163
2018年に発刊された急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン第3版での改訂部分を中心に急性胆嚢炎の治療について述べた.診療フローチャートは重症度に加えて手術リスクに基づいた診療指針となった.軽症例・中等症例では,低リスクの場合(中等症では熟練した内視鏡外科医がいれば)早期の腹腔鏡下胆嚢摘出術(laparoscopic cholecystectomy;LC)が第一選択となる.手術リスクが高いと判断された場合は,抗菌薬投与または胆嚢ドレナージにて炎症が軽快後にLCの適応について検討する.重症例については,臓器サポートと緊急胆嚢ドレナージ後の待機的LCが推奨されていたが,臓器障害が治療反応性臓器障害で初期治療と昇圧薬投与に反応が良好で手術リスクが低い場合は早期LCの適応とするという改訂がなされた.