胆道
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日本胆道学会認定指導医養成講座
胆道結石および胆管炎のCT・MRI診断
蒲田 敏文
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2019 年 33 巻 1 号 p. 60-68

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抄録

通常の胆汁はMRIのT1強調像では低信号を呈するが,胆嚢内で濃縮するとT1強調像で高信号を呈するようになる.また,濃縮胆汁はMRCPでは信号が低下するので,胆嚢の評価が困難となる場合がある.肝内胆管閉塞等で胆汁がうっ滞した肝区域はT1強調像で区域性に高信号を呈する.石灰化の乏しい肝内結石の診断は超音波やCTでは難しいが,ビリルビンカルシウム結石が多い肝内結石はT1強調像で高信号を呈することが多いので,肝内結石の診断にMRIは有用である.急性胆管炎ではダイナミックCTやダイナミックMRIの動脈相で肝実質に一過性の不均一濃染が出現するのが特徴的である.その他胆管壁肥厚濃染,MRIのT2強調像での門脈周囲高信号,拡散強調像での不均一な肝実質の高信号域などの所見も認められる.

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© 2019 日本胆道学会
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