2020 年 34 巻 1 号 p. 40-47
胆道疾患診療においてERCP関連手技は不可欠のものとなっている.ERCP関連手技ではまず確実な胆管挿管が求められる.しかしながら,初学者はもとよりエキスパートでも時として選択的胆管挿管に難渋することがある.近年カニュレーション法は改良されており,また通常の方法で選択的胆管挿管困難例には,膵管ガイドワイヤー留置法,プレカットなどの対処法が報告されている.さらにEUSガイド下ランデブー法も試みられるようになった.これらの多くの胆管挿管テクニックの基本についてよく理解し,それらの手技に習熟しておく必要がある.胆管挿管困難例では同じ方法を漫然と繰り返すのではなく,それぞれの症例の状況に応じた方法で対処することが重要である.