2022 年 36 巻 5 号 p. 588-598
非切除悪性胆道閉塞に対する内視鏡的胆道ドレナージ術において,開存期間が長い自己拡張型金属ステント(self-expandable metallic stent:SEMS)が推奨されている.近年,化学療法の進歩による生存期間の延長に伴い,SEMS留置後のrecurrent biliary obstructionによりre-interventionが必要となる症例が増加している.担癌患者であり,もともと全身状態が不良であることが多く,容易に重症化するため迅速かつ適切な対応が求められる.Re-interventionを行う際には原疾患,SEMSの留置経路,留置部位,種類,留置形態を事前に十分把握した上で治療戦略を立案しなければならない.様々な要因が絡み合い複雑な病態を呈していることも少なくないため,内視鏡的治療にこだわらず,外科医や放射線科医と協力して集学的な治療を行うことが肝要である.