抄録
関節リウマチ(RA)に対するリバース型人工肩関節置換術(RSA)の術後短期成績について腱板断裂症性関節症(CTA)と比較検討したので報告する.RSA20例においてRA群9例,CTA群11例の術前術後のJOAスコアを用いて両群間で比較検討し,RAの術後可動域に関する因子を解析した.RA群において3例肩甲関節窩に骨移植術を併用した.術前術後JOAスコアおよび可動域はCTA群とRA群にて有意差を認めず共に術前と比較して有意に改善していた. RSAの術後可動域スコアは年齢に逆相関した.合併症はRAで1例表層感染を認めた(1/9,11.1%)が治癒した.Scapular notching 2/20 (10%,RA 1例,CTA 1例)であり無症候性であった.RAにおいてもRSAの術後短期成績は良好であったが,症例に適した機種選択,骨移植の有無,術後感染などの合併症対策,およびRAのコントロールが重要である.