胆道
Online ISSN : 1883-6879
Print ISSN : 0914-0077
ISSN-L : 0914-0077
原著
胆嚢摘出術の術前手術難度予測およびPTGBDと手術の至適時期
田中 穣鈴木 翔太留奥 賢谷川 智美市川 健近藤 昭信
著者情報
ジャーナル フリー

2024 年 38 巻 5 号 p. 683-692

詳細
抄録

胆嚢摘出術の手術難度予測およびPTGBDから手術までの至適時期の解明を目的とした.【方法】胆嚢結石に対する胆嚢摘出術941例を手術時間,出血量,開腹の有無から低難度832例と高難度109例に分け,手術難度予測因子とPTGBDの至適時期を検討した.【結果】多変量解析でCTでの胆嚢壁肥厚5mm以上,胆嚢管閉塞,PTGBD施行の3因子が有意とされ,3因子の陽性数が合計0,1,2,3の場合,高難度例は6%,13%,33%,59%であった.急性胆嚢炎発症後1日以内の抗菌薬投与開始あるいはPTGBDが炎症の進展防止に有用で,PTGBDから手術までの期間が長くなるほど高難度例は段階的に減少し4週間以上では約20%であった.【結語】胆嚢摘出術の難度予測には胆嚢壁肥厚5mm以上,胆嚢管閉塞,PTGBDありの3因子が有用で,急性胆嚢炎では1日以内の治療開始とPTGBDから手術まで4週間以上あけるのが望ましい.

著者関連情報
© 2024 日本胆道学会
次の記事
feedback
Top