2025 年 39 巻 1 号 p. 33-41
総胆管結石を有する胆嚢結石は,総胆管結石採石(Endoscopic Lithotomy:EL)後に腹腔鏡下胆嚢摘出術(Laparoscopic cholecystectomy:LC)を施行する施設が多いが,少なからず総胆管結石の再発を経験する.
今回,2012年1月~2020年12月まで当科で施行したEL後LC200例を対象に,術後1年間の経過観察の必要性を検討した.経過観察群の結石再発は14.3%,全例画像検査で診断され診断時期と入院期間の中央値は111日と6日であった.非経過観察群の結石再発は5.9%,全例胆管炎で診断され血液検査では炎症反応,肝・胆道系酵素の上昇を認め,診断時期と入院期間の中央値は210日と8日であった.全対象症例の術後1年以上経過後の検討では,術後1年以内の結石再発は82.6%であった.
術後経過観察は,結石再発の早期発見,胆管炎の回避,入院期間の短縮等の観点から1年間の画像診断が望ましいと考えられた.