胆道
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症例報告
胆管内乳頭状腫瘍と鑑別困難だった大腸癌胆管転移の1例
室屋 大輔佐々木 優森光 洋介
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2025 年 39 巻 1 号 p. 56-63

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抄録

症例は73歳男性.4年前に上行結腸癌に対して腹腔鏡下結腸右半切除術を施行された.原発巣切除3年後の造影CT検査で肝S3に約1cmの索状の低吸収域を認めたが,ERCで胆管病変を認めずグリソン領域に一致した形態を呈したため,門脈血栓症と診断し経過観察の方針とした.1年後のCT検査で増大傾向を認め,ERCで肝内末梢胆管内に造影欠損を認めた.細胞診で悪性を疑う所見であったため,胆管内乳頭状腫瘍由来浸潤癌の診断で肝左葉切除術を施行した.病理検査で浸潤性胆管内乳頭状腫瘍との鑑別を要したが,免疫組織化学染色によって大腸癌の胆管転移の診断とした.患者は転移巣切除後,7カ月経過現在無再発で外来経過観察中である.大腸癌胆管転移報告例は稀で画像上は胆管癌との鑑別が困難とされている.早期診断に至らず,胆管内進展が経時的に観察された大腸癌胆管転移の1例を経験したため報告する.

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