胆道
Online ISSN : 1883-6879
Print ISSN : 0914-0077
ISSN-L : 0914-0077
胆道専門医講座 膵・胆管合流異常
第4回 先天性胆道拡張症の外科治療
大塚 英郎石田 晶玄堂地 大輔青木 修一水間 正道海野 倫明
著者情報
ジャーナル 認証あり

2025 年 39 巻 5 号 p. 840-849

詳細
抄録

膵・胆管合流異常,先天性胆道拡張症では,胆汁や膵液の相互逆流によりさまざまな合併症を発症する.相互逆流を分離し,胆管癌発癌を予防する目的で「肝外胆管切除・胆道再建」が行われるが,術後肝内結石や遺残胆管発癌など,長期を経て特徴的な合併症を発症する.肝門部での相対的狭窄や肝内胆管の先天的狭窄,胆管と膵管の合流形態など,その病態を十分に把握して手術を行うことが重要である.非拡張型では,その発癌リスクについて十分解明されておらず,胆管切除の要否についても結論が出ていない.施設間で統一された診断基準による「非拡張」の診断と症例の集積,発癌リスク評価が期待される.手術の技術的進歩に伴い,腹腔鏡下手術やロボット支援下手術などの低侵襲手術が応用されつつある.低侵襲性,整容性より,広く普及することが期待されるが,術中偶発症や術後長期合併症など今後解決されるべき技術的課題も少なくない.

著者関連情報
© 2025 日本胆道学会
前の記事 次の記事
feedback
Top