2025 年 39 巻 5 号 p. 834-839
Endoscopic ultrasound-guided biliary drainage(EUS-BD)では,まず①胆管を穿刺し,②ガイドワイヤーの留置を行い,③穿刺経路を拡張した後に,④ステント留置を行うことが一般的な手技のstepである.このうち,胆管穿刺,穿刺経路の拡張およびステント留置は,穿刺針の改良や多彩な拡張デバイスの登場,迷入防止の工夫がなされたステントの開発により,比較的容易になったと考えられる.しかし,EUS下肝管消化管吻合(EUS-guided hepaticoenterostomy;EUS-HES)は,胆管径が小さく,胆管の走行も複雑であることも相まって,ガイドワイヤー留置が最も困難な手技の一つであると考えられる.そのため,ガイドワイヤー留置に関する基本事項や,テクニックが重要である.本論文では,EUS-HESにおけるガイドワイヤーテクニックを中心に概説する.