胆道
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胆道拡張のない膵・胆管合流異常に合併した早期胆嚢癌の1例
進藤 博章竹田 喜信多田 秀樹築山 順一大浦 元孝馬嶋 和雄西原 徳文橋村 直隆高島 哲哉中島 周三長野 文昭東野 健大柴 三郎橋本 和明黒川 彰夫
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1987 年 1 巻 3 号 p. 421-427

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抄録
先天性胆道拡張症は,そのほぼ全例に膵・胆管合流異常(以下合流異常)を伴っており,しかも,胆道癌の合併頻度が高率なことで注目されてきた.最近,胆道拡張のない合流異常例が報告され,これらの症例においても,胆嚢癌の合併が高率にみられることより,合流異常そのものと発癌との関連性が新たな注目を集めている.
今回,われわれは急性胆嚢炎症状にて来院し,胆道拡張のない合流異常に早期肛嚢癌を合併した症例を経験した.術中採取された胆嚢内胆汁中のCEAおよび細胞診では,悪性を示唆する所見は得られなかったが,胆嚢内胆汁中アミラーゼ活性は著高を示していた.切除された胆嚢の病理組織所見は,腺腫内に腺癌が混在し,腺腫の周囲胆嚢粘膜には腸上皮化生とdysplasiaの所見が認められた.
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© 日本胆道学会
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