胆道
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胆嚢結石症治療のアルゴリズムとクリニカルパス
蒲池 浩文倉内 宣明藤堂 省
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2004 年 18 巻 2 号 p. 138-144

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抄録
胆嚢結石症は, アルゴリズム・クリニカルパスの導入に適した疾患と考えられる. 現在我々は, 1)術前検査の簡素化, 2)腹腔鏡下胆嚢摘出術(LC)を第一術式とし, 術前日入院,術後3日以内退院を目指している. 1)に関してはUSとMRCPで手術適応の決定を行うことにしているが,適合する症例は限定され,悪性疾患の除外に慎重な評価が要求される. 2)胆嚢結石症に対するLC完遂率は89.8%であり, 第一選択の術式といえるが,困難症例には小開腹併用手術も選択している. 術前日入院は, パス導入当初の1999年では21%だが,2002年には67%に,術後3日以内退院は16%から50%程度に増加しており, 併存合併症の外来検査の奨励, 急性胆嚢炎に対する早期手術の啓蒙(発症3日以内は緊急手術), 術後合併症の回避等でパス達成率の上昇を認める. いずれにせよ, 症例毎の評価と選別を慎重に行うことが重要である.
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