胆道
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教室における胆嚢結石症に対する手術適応基準とクリニカルパスの有用性
多賀谷 信美窪田 敬一
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2004 年 18 巻 2 号 p. 145-152

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抄録
胆嚢結石症に対する手術適応基準は, 疼痛等の有症状例は絶対的手術適応で, 急性胆嚢炎の発症後3日以内は緊急手術, 4日以上経過例は待機手術とした.無症状例では小結石多数例, 壁肥厚例, 造影で胆嚢陰性例を手術適応とした.この基準にはずれる症例は, 経過観察した.腹部US, CTに加え, 壁肥厚例ではEUSを, 胆嚢陰性例ではERCを施行した.癌の疑いがない場合, 急性胆嚢炎も無症状例も全例腹腔鏡下手術の適応とし, 困難な場合, 開腹術に移行した.しかし, 癌の疑いがあれば開腹術を選択した.上記の適応にのっとった胆嚢摘出術にクリニカルパスを導入することで, 入院期間の短縮, 保険請求点数の低下, 入院費用の軽減が認められ, 1日換算での保険請求点数および入院費用は増加した.クリニカルパスを導入し, 有症状例に加え無症状例にも厳格な適応のもと腹腔鏡下手術を適応することで, 経済効果が期待できる.
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© 日本胆道学会
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