胆道
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いわゆる胆嚢癌肉腫の臨床病理学的検討
越川 均須山 正文崔 仁煥窪川 良廣田所 洋行神谷 尚則大久保 裕直加藤 圭松村 祐志稲見 晃一川崎 誠治信川 文誠須田 耕一
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2004 年 18 巻 2 号 p. 240-245

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抄録
胆嚢癌肉腫の4切除例を経験した. 術前診断では,3 例はいずれも腹部US,EUS,で塊状の腫瘤であり, ERCでは類円形の透亮像として描出され, 結節浸潤型胆嚢癌と診断した. 腹部CT,腹部血管造影では, 通常胆嚢癌と同様に血流が豊富で濃染像がみられた. 他の1例は塊状型胆嚢癌の所見であった. 病理組織所見は2例が深達度ssであり, 他の2例は深達度se,1例は肝転移を伴っていた. 免疫組織学的検査も含め, 全例「いわゆる癌肉腫」であった. 深達度ssの2例は5年以上経過観察可能であった.
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© 日本胆道学会
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