抄録
胆嚢総胆管結石による急性閉塞性化膿性胆管炎を併発した,Dubin-Johnson症候群(以下D-J症候群)の1手術例を報告する.症例は68歳女性で,右季肋部痛と黄疸を主訴として来院した.超音波検査にて胆嚢結石および閉塞性黄疸を認めた.入院後発熱および腹痛の増強を認めたため,経皮経肝的胆管ドレナージ術(以下PTCD)を施行した.ドレナージは良好であったが,遷延性黄疸を認めた.ICG排泄試験ではR maxの軽度低下のみで,胆汁中ICG濃度測定(以下ICGB max)では異常を認めなかった.BSP排泄試験では45分値の異常停滞と再上昇を認めた.以上より,胆嚢総胆管結石による急性閉塞性化膿性胆管炎を併発したD-J症候群と診断した.胆嚢総胆管結石はコレステロール系結石(混合石)であった.