谷本学校 毒性質問箱
Online ISSN : 2436-5114
〈特集2〉市販前から市販後まで一貫した安全性評価
5. アンケート 第36回 日本トキシコロジー学会シンポジウム
安全性評価研究会(PV分科会)
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2010 年 2010 巻 12 号 p. 139-150

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抄録

 抗体医薬・核酸医薬等の医薬品開発、オミクス・テクノロジー1)の網羅的解析等の進展に対応して、新たなトキシコロジー領域への関心が高まる中、第36回学術年会(2009年)は「トキシコロジストの社会的貢献と教育」をテーマとして、盛岡にて約1200人の参加者を得て開催された。

 この年会では、トキシコロジストも「ファーマコビジランス」を学ぶ機会が必要との学術年会会長からの意向を受けて、日本製薬医学会(JAPhMed2))と安全性評価研究会PV分科会の連携により本邦初の非臨床・臨床3)の直接対話によるジョイントディスカッションが実現した。

 開催に先立ち、日薬連Praise-netへの掲載(製薬協同時掲載)等により、多様な分野から500人を超える聴衆を得て、DSUR4)(開発時定期的安全性最新報告)導入に際して必要とされる「統括的安全性評価」における非臨床への期待、安全性の理由で終結した事例や市販後副作用事例を取り上げ、非臨床-臨床の連携によるファーマコビジランス(ヒトでのリスク低減化へ向けての取り組み)の可能性について検討した。

 今回、シンポジウム終了後に実施したアンケート結果を紹介するとともに、総合討論を振り返り、今後、シンポジウム「ファーマコビジランス」において取り組むべき課題についてとりまとめた。

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© 2010 安全性評価研究会
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