2013 年 2013 巻 15 号 p. 155-156
2011年3月11日に発生した東日本大震災は、岩手、宮城、福島の三県をはじめとして広域に甚大な被害をもたらした。茨城県南部に位置する弊社の鹿島研究所も被災し、電気、水、蒸気等の研究所施設を正常に稼動させる上で必要なライフラインが絶たれた。震災当時、このような広域災害に対する対応策は策定していなかったことから、被災直後から手探りの状態で、次々と発生する様々な問題に対し、緊急の対策を立てて矢継ぎ早に実行せざるを得ない状況であった。以下に、鹿島研究所の全職員及び本社をはじめとする全社社員が、鹿島研究所のGLP 施設としての健全性維持と早期復旧のために取った取り組みについてご紹介する。