2022 年 2022 巻 24 号 p. 90-91
2020年以来、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、各学会における学術年会や懇親会など多くの人が一堂に会することができない日々が続いている。その中で本研究会がこれまで行ってきた face to faceでのセミナーも開催が困難となり、中止を余儀なくされた。会員同士のつながりを大切にし、膝を突き合わせてとことん議論することを重んじてきた本研究会にとって、セミナー開催の意義を改めて問い直し、新たな方法での情報提供及び意見交換の場を創造する必要があった。
本研究会では、「毒性質問箱」として、開催されたセミナーなどの情報をまとめた書籍の刊行、及び会員のメーリングリストに配信された質問を会員の中で議論する活動を行っている。谷学アフタースクールは、上記のこれまでの毒性質問箱の活動を、様々なデジタルツールを用いて情報発信、情報交換ができないかを検討する「毒性質問箱の新スタイル検討会」から始まった。
検討会メンバーで協議を行った結果、実務に関する困りごとやキャリア形成など、セミナーではあまり取り上げられないけれども知りたい話を気軽に話し合える場を作ることにし、2021年5月から2022年3月まで1~2ヵ月に1回のペースで8回開催した。本稿ではその開催内容を振り返るとともに、今後の活動を展望する。