谷本学校 毒性質問箱
Online ISSN : 2436-5114
臨床
がん化学療法における副作用の実際と臨床薬剤師が実践する副作用マネージメント
橋本 竜
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2024 年 2024 巻 26 号 p. 59-65

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抄録

悪性腫瘍(がん)は、本邦の死因第1位であり、人口の高齢化を主要因として罹患数、死亡数はともに増加し続けている。がんの治療には、手術療法、薬物療法(がん化学療法)、放射線療法の三大治療がある。その中でも、がん化学療法の進歩はめざましく、従来の細胞障害性抗がん薬や内分泌療法薬以外に、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬などの開発により治療の選択肢は増えた。また、がん化学療法の副作用は多岐にわたり存在する。抗がん薬の種類によって副作用発現率は異なるため、レジメンごとのマネージメントが必須となる。がん化学療法が個別化医療や精密医療に進化していく中で、副作用の支持療法に関しても進化を遂げてきた。本稿では、がん化学療法における副作用の実際と臨床薬剤師が実践する副作用マネージメントについて概説する。

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