日本味と匂学会誌
Online ISSN : 2424-1326
Print ISSN : 1340-4806
6. のどごしについての生理学的考察(<総説特集>味覚(うま味)と口腔保健:より健康な生活を目指して)
北川 純一高辻 華子高橋 功次朗真貝 富夫
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2013 年 20 巻 2 号 p. 143-149

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抄録

「おいしさ」にとって重要な要素である「のどごし」の形成には、咽頭・喉頭領域の感覚が深く関与していると考えられる。しかしながら、咽頭・喉頭領域の感覚についての研究報告はあまり多くない。本稿では、これまでの研究によって明らかにされた咽頭および喉頭領域を支配する神経(舌咽神経咽頭枝と上喉頭神経)の味覚応答特性ついて紹介するとともに、近年、盛んに研究されているTRPチャネルファミリーとのどごし感覚の関連性を検討する。さらに、健康的な生活を過ごすために大切な摂食(嚥下)機能に対する咽頭・喉頭領域からの求心性情報の役割について考察する。

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© 2013 日本味と匂学会
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