抄録
血管内皮前駆細胞(EPC)は血管傷害の修復を行い、その寿命は酸化ストレス病態で短くなり、EPC の血管修復機能低下が最終的に心血管病を引き起こすと考えられる。今回WHO-CARDIAC 研究で得られた心血管病を予防するタウリン、マグネシウム摂取についてヒトと高血圧ラットSHR でのEPC 機能に及ぼす影響を検討した。ヒトの介入試験において、タ
ウリン、マグネシウム摂取は共に酸化ストレス度を減少させEPC 機能を有意に増加した。SHR のEPC機能はWKY に比し低下していたが、マグネシウムおよびタウリン負荷共にEPC 機能を改善が認した。タウリンやマグネシウムの摂取は血管障害の予防として有効であり、抗老化食生活として推奨されると考えられた。