2024 年 13 巻 3 号 p. 96-103
肝類洞閉塞症候群(SOS)/肝中心静脈閉塞症(VOD)は造血幹細胞移植後の合併症の1つとして知られている。歴史的には今までいくつかの臨床診断基準が提唱されてきた。治療薬として唯一承認されているデフィブロチドはSOS/VODの診断がついてから2日以内に投与することが望ましい薬剤であり,いかに早くSOS/VOD診断をするかが重要である。最近になり,早期診断を目指したEBMT 2023基準が提案され,超音波診断法としてHokUS-10が注目されている。一人でも多くのSOS/VOD患者を救うためには,SOS/VODを「早く疑い,早く診断をして,早く治療を開始する」ということが重要であり,超音波検査士を含めたメディカルスタッフとの連携,チーム医療の実践が不可欠である。