2017 年 10 巻 p. 49-59
本研究では、文学作品を教材として高校1年生「コミュニケーション英語I」の授業で使用し、読解活動および発表活動を行ったことを、生徒はどのように受け止めるか、またどのように授業に参加するかを生徒の振り返りシートおよび授業担当者の観察、また、授業に参加したnative speakerの感想から調査した。生徒全員が文学作品を英語教材として積極的に受け入れており、英語で積極的にコミュニケーションをとったり、内容の理解を深めていることを記述していた。授業者の観察および授業に参加したnative speakerの感想からは、生徒が理解しようとする熱心な態度やことばを思考する様子を見とることができた。これらのことから文学作品は、内容理解を深め、真の言語活動を生むことできる教材として有効な教材であることが分かった。