東京未来大学研究紀要
Online ISSN : 2433-5487
Print ISSN : 1882-5273
原著
乳幼児を持つ母親の育児不安と子育て支援資源の利用について
―第1子の属性、所属等状況要因に着目して―
井梅 由美子
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2017 年 12 巻 p. 1-12

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抄録

 本研究では、乳幼児の子育てをしている母親を対象に、子どもの年齢、性別、所属等、状況要因の違いによって育児不安に違いがあるかを検討した。具体的には、第1子が0~5歳の子育て期の女性500名を対象にオンライン調査を実施し、育児不安に関する項目、子育ての悩みの相談相手、子育て支援資源の利用状況等について尋ねた。はじめに、第1子の年齢、性別、所属(保育所/幼稚園/在宅)の違いよって育児不安の得点に差があるかを検討した。その結果、①子の年齢が高い母親の方が「育児における苛立ち」および「発達不安」が高いこと、②男児の母親の方が「発達不安」が高いこと、③保育所、幼稚園に子供が通っている母親よりも、在宅で子どもを育児している母親の方が「社会からの孤立」を感じていることが分かった。また、母親たちがどの程度子育て支援資源を利用しているのか、子どもの所属別にその内容を検討した。

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