2021 年 15 巻 p. 47-57
職業など専門領域にあわせて言語教育を行うESPは、社会の変化に伴い、言語教育と内容教育を組み合わせたCLILを取り入れ、学習者の言語学習を一層促進するように修正されてきた。本研究では、資格取得において英語が課されていない臨床工学技士の養成専門学校の必修科目の英語におけるSoft CLILの導入について考察するために、専門学校1年生が、英語をどのような場面で将来使用すると想定しているのか、また、英語科目にSoft CLILを導入することをどのように受け入れているかを調査した。その結果、多くの学生が仕事で英語を使用すると想定しており、専門領域の内容を扱ったSoft CLILを肯定的に受け入れていたことが分かった。学生の英語力の向上につながるように授業を工夫することで、CLILは専門学校の英語の科目に導入できる学習方法であると思われる。