2023 年 17 巻 p. 29-42
算数・数学教育研究と他の教科教育研究の先行研究との比較を通じて,算数・数学教育研究で聴くことを研究している先行研究の特徴を明らかにする。分析の結果,算数・数学教育研究では「,子ども」「行う」「研究」「多い」「聴く」「問題」「授業」「考える」「学習」「理解」「他者」「内容」「必要」「活動」「教師」「指導」「話す」について,使われている使用頻度の割合に有意差があったことが示された。特に考える‐聴くという語と語の関連性については他教科との比較でも,算数・数学教育研究の先行研究の方が有意に高かった。