東京未来大学研究紀要
Online ISSN : 2433-5487
Print ISSN : 1882-5273
論文
ピアノ初期学習における腕の動き
―前腕の回転と弛緩の関係について―
田中 拓未
著者情報
ジャーナル フリー

2011 年 4 巻 p. 45-53

詳細
抄録

 ピアノ初期学習者を観察していると、前腕に力がこもり、こわばっていることが多い。演奏技術の習得において、指の動きでだけではなく、前腕の回転の動きを指の動きと組み合わせた時に、腕の不必要なこわばりと緊張を排除できるとして、前腕の回転について、力学的な法則を交えて考察する。また、前腕の回転運動を効率よく行う方法論について、腕の構造を踏まえて、小指主導型とよばれる腕の動きについて触れる。また前腕の回転を通じて、こわばりを取り除くことだけでなく、レガート奏法や、テンポを保つことなど、より高度な演奏のためにも、有効であることに触れる。このことから、ピアノ初期学習の段階から指の指導だけではなく、前腕の回転も考慮して指導することが重要である。

著者関連情報
© 東京未来大学
前の記事 次の記事
feedback
Top