2011 年 4 巻 p. 55-64
近年、青少年の携帯電話経由のインターネット利用によるトラブルや事件が社会問題化している。この様な事態に対応すべく、「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律」が2009年4月に施行され、通信事業者の取組を政府機関が支援するかたちで、制度面・技術面・教育面での対策が行われている。特に青少年保護のためにフィルタリングの利用普及をはかることが重要となる。本研究は、民間による自主的取組のもとで行われる利用者を育てる取組を支援するための政策について考察し、自主的取組を成功させるために解決せねばならない課題について論じる。