2014 年 7 巻 p. 1-10
経営規模が比較的小さく、過疎化、高齢化が進行しつつある広島県の中山間地域では、近年、集落営農の組織化、法人化を進め、農家の経営安定化と収益アップに向けた試みを展開している地域が見られる。本稿では、「集落ビジネス」の導入・展開により、農産物に付加価値を付けることで、中山間地域の抱える諸課題を克服しようと試みる広島県東広島市、同北広島町内の2 つの集落を事例として取り上げる。これらの地域に見られる新たな商品開発、事業展開、人材育成の取り組みの可能性をふまえ、集落営農、集落法人化の今日的意義について考察する。