Thermal Medicine
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ハイパーサーミア蠕動ステント
山家 智之
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2007 年 23 巻 4 号 p. 151-158

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抄録

医学の進歩した現在でも, 食道癌の手術は, 最も難しい手術の一つである. 手術が難しい原因は, 食道再建術である. 食道の代用として胃か腸管が用いられるが, 手術は煩雑になり侵襲は大きくなる. 高齢者や心肺機能に問題が有る患者は手術できないことになるが, 生命予後が限定されることになる. そこでハイパーサーミア蠕動ステントが発明され特許申請が行われた. システムは, 完全に非侵襲であり, 内視鏡だけで埋め込み可能で, ハイパーサーミア機能と蠕動機能と持つ. 新しい食道癌治療の選択肢として注目される.

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© 2007 日本ハイパーサーミア学会
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