東海北陸理学療法学術大会誌
第26回東海北陸理学療法学術大会
セッションID: S-4
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急性期脳卒中における部分免荷トレッドミル訓練
~開始時期別の特徴~
*星野 高志, 小口 和代, 山口 裕一, 嶋本 尚恵
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抄録
【目的】脳卒中ガイドライン2009では脳卒中患者に対する部分免荷トレッドミル訓練(以下BWSTT)が勧められているが急性期のBWSTTに関する報告は少ない. 当院でのBWSTT実施状況から急性期BWSTTの適応症例の傾向を開始時期別に検討した.
【方法】2009年度に当院にてBWSTTを実施した脳出血患者22名を対象に,A群:発症2週以内にBWSTTを開始(平均8日,男性7名,女性4名,57±6歳),B群:2週以降に開始(平均28日,男性7名,女性4名,68±9歳)に分け,基本項目(出血部位,血腫量,既往歴(初再発含む),合併症,JCS),下肢SIAS(リハ開始時,BWSTT開始時),歩行Functional Independence Measure(以下FIM)(入院前,リハ開始時,BWSTT開始時,急性期退院時,退院時),感覚障害,失語,pusher症状,半側空間無視(以下USN),発症日を基準とした各日数(リハ開始,初回起立,BWSTT開始,急性期在院日数)を抽出し,各群の傾向を後向きに検討した.統計はt検定,Mann-Whitney検定,χ2検定,Spearman相関係数を用いた.
【結果】年齢でAが若かった(p<0.01)が,基本項目で有意差なし. 歩行FIMでは,入院前はAB群とも7点(中央値,以下同様),開始時はAB群とも1点. 急性期退院時はA群4点,B群2点(p=0.17),退院時はA群6点,B群2.5点(p<0.01). pusher症状はA群2名,B群7名(p=0.08),USNはA群0名,B群4名(p=0.09). 初回起立までの日数(A群4日,B群7日),初回起立からBWSTT開始までの日数(A群5日,B群21日),急性期在院日数(A群22日,B群52日)で有意差あり(p<0.01).またBWSTT開始時期と退院時歩行FIMに相関がみられた(r=-0.65 p<0.01).
【考察】比較的若年の初発脳卒中患者で重篤な合併症がなく,pusher症状,USNの影響が少ない症例では,麻痺,失語等の重症度に関係なくBWSTT適応となっていた.退院時歩行はA群が有意に高く,BWSTT早期開始が退院時歩行能力に影響していた. これは歩行獲得を急性期の段階で予測し,早期にBWSTTを開始していた結果であるとも考えられる.
【まとめ】以上より,急性期BWSTTの適応は,全身状態等に加え,高次脳機能障害や症例毎の歩行目標を考慮する必要があり,また早期にBWSTTを開始した症例はより短期に高い歩行能力を獲得できる可能性が示唆された.
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© 2010 東海北陸理学療法学術大会
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