東洋食品研究所 研究報告書
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市販缶ワインのGC-MS 分析法による経時評価
藤川 卓哉
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2025 年 35 巻 p. 99-103

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抄録
ワイン容器は「びん」が主流であり,「缶」へ置き換えると,風味が悪くなる場合があると認識されることがあり,清涼飲料水やビールのように缶への置き換えは進んでいない.缶ワインの特許や論文において,硫化水素の発生が示されているが,試験品での評価であり,市販缶ワインにて,硫化水素の検出を報告した論文は無く,未解明な部分が多い.本研究では,大容量ヘッドスペース法GC-MSを用いた缶ワイン分析の検討及び市販の海外缶ワイン(白)のGC-MS分析法による経時変化について報告する.調査した缶ワインにおいて,硫化水素の検出は,購入後冷蔵保管したサンプルのみであった.冷蔵保管サンプルは,経時による変化が少ないと考えられるため,硫化水素の検出は,経時保管の初期段階のみであり,長期保管時のオフフレーバー物質そのものではないと示唆された.調査した缶ワインは,1年以上室温にて長期保管したが,異臭としてのオフフレーバーを感じることは無く,匂いの減衰が感じられた.異臭としての増加物質だけでなく、減少物質の確認も重要であると考え,調査を実施した.
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