Trends in Glycoscience and Glycotechnology
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糖鎖抗原抗体データベース“GlycoEpitope”の紹介
Toshisuke KawasakiHiromi NakaoEriko TakahashiTomoko Tominaga
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キーワード: carbohydrate chains
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2006 年 18 巻 102 号 p. 267-272

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抄録

糖鎖はライフサイエンスとバイオテクノロジーの様々な分野において、ますますその重要性が認められてきている物質です。その糖鎖の発現と機能解明に最も有効な手段が、古くより使われている糖鎖認識ポリクローン抗体であり、最近のモノクローン抗体です。GlycoEpitope は、糖鎖抗原とそれを認識する抗体に関する情報を集約した総合的なデータベースであり、最先端の糖鎖生物学者らの協力を得て構築され、立命館大学糖鎖工学研究センターより公開されています。本データベースは、糖鎖抗原(糖鎖エピトープ) を発現する糖タンパク質、糖鎖エピトープを部分構造とする糖脂質、エピトープの合成や分解に関与する生合成酵素および分解酵素、糖鎖エピトープの発現の時期・場所、糖鎖エピトープの関連する疾病、糖鎖認識抗体の入手先など豊富な情報を取り揃えています。また、糖鎖研究者のみならず、糖鎖に関心を持つライフサイエンス領域の幅広い研究者を対象とし、利用者が求めるエントリーに容易に到達できるよう、自由度の高い検索条件を提供しています。ここでは、本データベースに格納されている情報および使い方について紹介します。

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© FCCA, Forum; Carbohydrates Coming of Age
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