時間学研究
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世界遺産「熊野参詣道」における人感センサを用いた暦日および天候による観光客動態の解析
立石 欣也吉越 恆山本 晴彦岩谷 潔金子 奈々恵山本 実則原田 陽子
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2012 年 2 巻 p. 19-28

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抄録

本研究では、2004年に世界遺産に登録された和歌山県の「熊野参詣道」を対象として、小型で安価な焦電型人感センサを用いて、観光客の動態を分析した。人感センサは、観光名所である大門坂および険しい山岳ルートに位置する円座石に設置した。調査は、2010年4月23日から2011年6月16日に実施した。実測値との比較を行い、人感センサによるカウント値を補正した値を、通過人数とした。大門坂は円座石に比べ、通過人数が多く、大型観光バス等を利用して、気軽に世界遺産の雰囲気を楽しむ観光客が多いことが分かった。このように、人感センサは小型で安価であるため、多数の設置が可能であり、地域的な観光客の動態の把握が可能である。

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© 2012 日本時間学会
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