1976 年 19 巻 p. 31-33
1.細葉系統庄系G29, 31, 32と比較品種ササニシキ, ではみのりを30×3cm(111株/m2)で超密植し, 生育中期にN, o. 0.3. 0.6Kg/aを追肥した。2.細葉系統は成熟期に著しい遅延が認められたがこれは穂揃期における乾物率の低下によるものと思わる。3.細葉系統は追肥による登熟歩合及び干粒重の低下が少なかった。4.細葉系統の収量は比較品種より劣ったが, 最も多収を挙げたものは庄系G29で, 0.3Kg追肥区の62.5Kg/aであった。5.細葉系統で多収を挙げるためには, 育種的に2次枝梗数及びその着粒数に重点をおいた1穂粒数の増加を図ることが先決問題となろう。そのためには現在の細葉系統よりさらに長稈化が必要となる。