日本作物学会東北支部会報
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水稲細葉系統の収量性に関する研究 第2報 超密播下における生育中期の施肥反応
渡辺 昌幸上林 儀徳佐藤 晨一
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1976 年 19 巻 p. 35-37

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抄録

1.細葉系統庄系G31と比較品種ササニシキ, でわみのりを播種量1.2・2.4Kg/aで超密播し, 1.2Kg播種量の場合N0.1・0.3・0.5Kg/a, 2.4Kg播種量の場合N0.2・0.6・1.0Kg/aを生育中期に追肥した。2.庄系G31は播種量の増加により成熟期に著しい遅延をみたが, 減収度は最も低く, 収量も高かった。3.庄系G31で最も多収を挙げた区は1.2Kg播種・追肥0.1Kg区で収量は66.2Kg/aであった。4.細葉系統で多収を挙げるためには, 第1報で述べたように育種的に2次枝梗数及びその着粒数に重点をおいた1穂粒数の増加を図ることが先決問題となろう。そのためには現在の細葉系統よりさらに長稈化が必要となる。

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© 1976 日本作物学会東北支部
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