東北森林科学会誌
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マツノザイセンチュウ懸濁液の濃度と接種部位数の違いによるクロマツの枯損の影響
宮下 智弘 渡部 公一
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2016 年 21 巻 2 号 p. 78-82

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抄録
マツノザイセンチュウを接種して抵抗性の高い個体を効率的に選抜することを目的として,接種後の育成環境,接種頭数,接種部位数によりクロマツ実生苗の枯損がどの程度異なるか検討した。同じ接種頭数で接種後の育成環境が異なるハウス10,000頭接種と露地10,000頭接種を比較すると,前者の枯損が多かった。また,同じ育成環境で接種頭数が異なるハウス10,000頭接種,ハウス二か所接種,ハウス高濃度接種を比較すると,接種頭数が多いハウス二か所接種とハウス高濃度接種の枯損が多かった。これらのことから,高温・水分ストレスを与え,庇陰下で接種頭数を増やすと,枯損は大幅に促進できると考えられた。20,000頭/0.1mlの線虫懸濁液0.1mlを接種するハウス高濃度接種と,10,000頭/0.1mlの懸濁液0.1mlを一つの苗木に二か所接種するハウス二か所接種を比較すると,両者の枯損は同程度であったことから,接種部位数の違いによる枯損の影響は認められなかった。
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