目的：親が生命の危機的状況に陥った子どもへのICU看護師の看護実践を明らかにする．研究方法：親が生命の危機的状況に陥った子どもに対する看護実践を半構造化面接により収集しカテゴリー化した．結果：8名の看護師に協力が得られ，6つのカテゴリーが生成された．ICUの看護師は【親子が最期に会える機会を医療チームで調整する】【家族がもつ力を踏まえ子どもを支援する】【いつもと変わらない容姿に近づける】【ケアへの参加を促しながら頑張る親の姿を伝える】【子どもの反応や様子に合わせた対応をする】【子どもへの影響を考慮した最期の環境を作る】実践を行っていた．結論：親が生命の危機的状況に陥った子どもへのICU看護師の看護実践は，子どもにとって最善な状況を考慮しながら家族や医療チームと共に親子が最期に会える場と時間を整え，親子の関係にも配慮した看護を実践していることが明らかとなった．
