徳島文理大学研究紀要
Online ISSN : 2432-4248
Print ISSN : 0286-9829
原著論文
食後の下肢筋肉への電気刺激が血糖値およびインスリン分泌に及ぼす影響
川東 美菜藍場 元弘戎谷 友希河野 友晴柳澤 幸夫橋田 誠一
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2018 年 96 巻 p. 23-33

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抄録

【背景】食後高血糖改善を目的に食後の運動が推奨されている。しかし高齢や運動機能に問題があり積極的に運動を行えない人が多く存在する。そこで我々は電気刺激療法による筋肉運動に着目し食後の血糖値およびインス リン分泌の抑制効果について検討を行った。【方法】対象者は健常な女子学生9 名(年齢:20.8±1.3 歳BMI:22.5 ± 3.2 kg / m 2)。それぞれ安静20 分間電気刺激(EMS)および20 分間トレッドミルによる歩行運動(TM)を行い75 g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)後の血糖値とインスリン分泌を検討した。【結果】血糖値は安静時と比較しEMSおよびTMで同程度の低下傾向がみられた。インスリン分泌量も同様にEMSはTMと同程度またはそれ以上の低下傾向を示した。【結論】EMSはTMと同じような食後血糖値およびインスリン分泌の抑制効果が確認できた。 EMSはTMよりも簡便かつ低い運動強度で実施できるため十分な運動が行えない対象者への適用が期待される。

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© 2018 著者
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