徳島文理大学研究紀要
Online ISSN : 2432-4248
Print ISSN : 0286-9829
最新号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
104
  • 鍛冶 博之
    2022 年 104 巻 p. 1-15
    発行日: 2022/09/30
    公開日: 2022/10/27
    研究報告書・技術報告書 フリー

    本稿は鍛冶(2020)の続編として,日本に普及したCVSが生活者全般(さらには日本社会)に及ぼした多面的な影響を明らかにし,CVSの社会的意義について検討することを目的とする。第1章では消費者,第2章では加盟店,第3章では小売業,第4章では地域社会の各観点に注目した考察を展開する。本稿での考察を通して,CVSが生活者(コンビニ店舗の利用者,加盟店,本部)だけでなく,小売業界全般にまで多面的な影響を及ぼし,日本社会における旧来の生活習慣や価値観を大きく変容させた「ランドマーク商品」として位置づけられることが示される。

  • 桐原 咲, 中津 達雄
    2022 年 104 巻 p. 17-30
    発行日: 2022/09/30
    公開日: 2022/10/27
    研究報告書・技術報告書 フリー

    本研究では,訪問看護師が職業的使命感を抱くまでの過程を辿り,援助を続ける要因について明らかにすることを目的とした。方法は,ある地方都市の,精神科に特化した「H」訪問看護ステーションに勤務する訪問看護師11名を対象に半構造化面接を実施した。分析は,M-GTAを用いて内的変化を示す概念・カテゴリーを生成し,ストーリーラインを作成した。その結果,19概念,6カテゴリーが生成され,職業的使命感を抱く過程を段階に分けることができた。「Ⅰ期:職業的使命感準備期」では,使命感を構築する前段階で,他者支援と自分自身の成長に視点が置かれていた。「Ⅱ期:職業的使命感実感期」では,職務に対するやりがいを感じ,同僚間の繋がりが重要な要因として関連していた。「Ⅲ期:職業的使命感充実期」では,訪問看護がアイデンティティの中に組み込まれ,訪問看護の方向性について時間的な展望を含む使命感を抱く過程が認められた。

  • 木下 梓, 中津 達雄, 貴志 知惠子
    2022 年 104 巻 p. 31-42
    発行日: 2022/09/30
    公開日: 2022/10/27
    研究報告書・技術報告書 フリー

    ホワイトら(1990)の「外在化」は,ナラティブ・セラピーの中で効果があるとされている技法の一つである。その特徴は,我々が「問題」を持った際,その原因探しではなく問題を自分から切り離すことを目的とする。そのために,問題への命名,さらにその問題の影響を受けなかった例外探し等により問題の解消を図ろうとする。この技法の有効性を検討するために,まず外在化を目的とした小学生向けの絵本を制作した(目的1)。次に,調査者と小学生(協力者)がこの絵本を読み合わせ,彼らへのインタビューからその効果を検討した(目的2)。その結果,小学生は「問題」を自分自身から切り離し,客観的に把握しようとする効果が見られた。しかし,技法が目的とする問題の解消といった心理的効果は不十分であった。今後,読み手の発達段階を考慮した絵本作りや,絵本を読む際,子どもを支援できる指導者の必要性などが指摘された。

  • 児嶋 輝美, 釘宮 貴子
    2022 年 104 巻 p. 43-54
    発行日: 2022/09/30
    公開日: 2022/10/27
    研究報告書・技術報告書 フリー

    手遊び歌は,広まっていく過程で単純な曲に変化したり作者の存在が「不詳」になったりする傾向がある。本研究では作者不詳の手遊び歌を取り上げ,旋律やリズム,歌詞の特徴を分析した。その結果,これまでの手遊び歌の変化に関する先行研究で指摘されていたように,旋律が平坦化しリズムが単純化する傾向が見られ,子どもにとって興味を引きやすくかつ歌いやすい形に少しずつ変化していることが確認できた。考察として,保育現場において手遊び歌は保育者が何らかの教育的な意図をもって提示するものではあるが,手遊び歌が「遊び」として成立するには保育者と子どもとの相互的なやりとりが重要であること,そしてやり取りの中で楽しさを作り出す過程に意義があることを述べた。

  • 鍛冶 博之
    2022 年 104 巻 p. 55-69
    発行日: 2022/09/30
    公開日: 2022/10/27
    研究報告書・技術報告書 フリー

    「社長塾」とはアクティブラーニングの一環として2018年度より徳島文理大学総合政策学部で開講する実践型授業のひとつである。本稿では2021年度に開講した「2021年度 徳島文理大学 第4期社長塾」の実践報告を行う。本稿1では第4期社長塾の概要を説明する。本稿2では第4期社長塾の開講に向けて取り組んだ事前作業の概要を述べる。本稿3では毎回の授業の事前準備・行程・事後処理の流れを説明する。本稿4では2021年度に開講した社長塾全15講の授業内容の要点を概説する。本稿5では第4期の成果と課題を示し,第5期の開講に向けた展望を示す。

  • 田尾 公生, 川道 映里, 長濱 太造
    2022 年 104 巻 p. 71-77
    発行日: 2022/09/30
    公開日: 2022/10/27
    研究報告書・技術報告書 フリー

    短期大学部商科では,資格取得を望む学生が多くいる。一般的に短期大学部の位置づけとして,資格(日本商工会議所簿記検定:以降,簿記検定)取得を目指しながら,専門職業人の育成を目的としている。資格のみなら専門学校で学ぶことを選択すればいい。しかしながら,本科の良さは短い期間でありながら,ビジネス科目の資格取得や医療事務の資格取得が可能であるとともに,サークル活動や学祭等の行事への参加で,文武両道に活躍でき,人間力育成の場が多くあると考えられる。このような中,IFRS(国際財務報告基準:International Financial Reporting Standard)の日本への導入により企業の会計処理変更,これに伴い簿記検定の内容変更も行われ,簿記検定試験も難易度が高くなってきている。反面,検定問題の解法中心の指導となり,簿記や会計学の学ぶ楽しさを置き去りにしているのでは,と課題が浮かび上がった。そこで就職先の人事担当者や卒業生を対象とした検定取得についての調査結果に基づき,検定学習と理論学習を併用することの必要性が示唆された。

feedback
Top