徳島文理大学研究紀要
Online ISSN : 2432-4248
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食品表示法改正に伴う栄養成分表示適正化状況の把握
吉田 裕美犬伏 知子中川 利津代三木 晃
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2019 年 98 巻 p. 71-80

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抄録

食品表示法の新基準の移行完了(2020年)までの時期に,加工食品の移行状況を把握するために調査を行った。事前調査として2018年6月に,わかめ,そうめん,そば,うどん,みそ,しょうゆ,おみやげ,和菓子の計363種類を行った。次に食品表示ウォッチャー(70名)による加工食品の調査を実施し,どれ位の加工食品が新基準に適しているのかを把握した。期間は,2018年11月の1カ月間で食品表示ウォッチャーは,徳島県消費者くらし安全局による研修を2回受講して任命された。栄養成分表示割合においてはそうめんが100%,うどん75%,みそ66%であった。また,表示割合が最も低かったのは和菓子の6%で,次いでわかめ18%,おみやげ21%であった。食塩相当量表示ではうどんとそうめんの表示割合が高く,75%であった。調査した加工食品488個中,問題ありと判定されたものは56%であった

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© 2019 著者
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