2005 年 48 巻 3 号 p. 159-164
グリベンクラミド/グリクラジドからグリメピリドへの至適変更量とその効果を検討した. 第2世代SU薬単独投与の2型糖尿病患者75名を対象とし, 前治療薬の種類と服薬量からA群 : グリベンクラミド2.5mg→グリメピリド2mg, B群 : グリベンクラミド5.0mg→グリメピリド3または4mg, C群 : グリクラジド40mg→グリメピリド1mg, D群 : グリクラジド80mg→グリメピリド2mgと4群に変更量を設定した. 血糖悪化時には服薬量を増量し, 変更前と6カ月後の服薬量, HbA1c値, BMI, 総コレステロール値, 空腹感の有無を比較した. 試験開始時の年齢, 性別, 罹病期間, HbA1c値には, 各群間で有意差はなかった. グリメピリド服薬量は全群で増加し, B群, C群では有意であった. HbA1c値はA群で有意に低下したが, 他群では有意差を認めなかった. これより本研究開始時のグリメピリド設定量は, 血糖コントロールを保つにはやや少量であった可能性が示唆された.