糖尿病
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コメディカルコーナー・原著
国際規格ISO 15197に準拠した血糖自己測定機器の測定値の精確さに関する検討
茂木 節子中川 美智子関 由美子山賀 三紀遠藤 宏子富永 真琴
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2005 年 48 巻 7 号 p. 507-511

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抄録

2003年に発効しているISO 15197は血糖自己測定機器が備えるべき国際的規格であるので, 今後, 血糖自己測定機器の測定値の評価はISO 15197に準拠して行われるべきである. 同時再現性やヘマトクリットの影響などは静脈血に種々の操作を加えた検体で行って構わない. しかし, 実際に血糖自己測定機器が使用される指頭穿刺採血の場合, 比較対照法の検体は同じ指頭穿刺で得られる血液の血漿を用い, 測定法はヘキソキナーゼ法などで行うことと規定されている. この場合の精密度の評価は比較対照法の測定値が75 mg/dl 以上では, その±20%以内に血糖自己測定機器による測定値の95%以上が入っていることが要求されている. 今回, グルテスト・ネオを用いて静脈血を用いた同時再現性などの検討, および糖尿病患者18名に空腹時およびテストミール摂取後に指頭穿刺採血を行い, ISO 15197に準じた検討を行った. その結果, この血糖自己測定機器はISO 15197に適合していることを確認した.

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© 2005 一般社団法人 日本糖尿病学会
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