抄録
インスリンを使用している患者のほとんどは血糖自己測定機器(SMBG機器)を使用し,血糖コントロールに役立てている.毎年冬季になるたびにSMBG機器に不具合が生じるとの患者の声を少なからず聞き,その詳細を調査するとともに,国内で販売されている5機種を用いて低温環境の測定値への影響について検討を行った.その結果,機種によって測定値が高めにでるものや低めにでるものなど,また試料の濃度によって大きく影響されることが判明した.寒冷地で使用されるSMBG機器は,それぞれの機器の特性を理解した上で測定環境温度条件が低く設定されているものを選択することが重要であり,使用環境も考慮した指導が必要である.