糖尿病
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原著
経口血糖降下薬+持効型インスリン製剤併用療法にても効果不十分な2型糖尿病患者におけるインスリングルリジン1日1回追加療法の有用性について―血糖コントロールおよびQOLに及ぼす影響―
新谷 哲司橋本 明子堀見 史奈子西山 麻里関川 孝司古川 慎哉
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2010 年 53 巻 9 号 p. 675-679

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抄録

インスリングルリジンを用いたBasal-Plus法の有用性を明らかにすることを目的とした.BOT(Basal-supported Oral Therapy)にても血糖コントロール不十分である2型糖尿病患者17例を対象とした.夕食前にグルリジンを投与し,夕食後あるいは眠前の血糖値を指標にインスリン量を増減した.経口血糖降下薬や基礎インスリンの量,種類の変更は行わなかった.試験開始時および12週後にHbA1c, BMI,低血糖頻度,QOLの評価を行った.QOLの評価にはITR-QOLを用いた.グルリジンの投与量は4.8±1.4単位となった.HbA1cは7.4±0.8%から7.0±0.7%と有意に低下したが,BMI,低血糖頻度には変化はなかった.インスリン投与回数が増えてもQOLに変化はみられなかった.BOTで効果不十分な症例において,インスリングルリジン1日1回追加療法は有用である.

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© 2010 一般社団法人 日本糖尿病学会
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